なんとなく耳にしたことがあるかもしれない、知らなくても困ることはないけれど、知っていると話のネタになる、ちょっとした不動産雑学その①です。
・不動産会社はどうして水曜日がお休みなの?
水曜日の「水」は、【契約が流れてしまう】という悪いイメージがあり、ゲン担ぎとしてお休みの慣習があります。
後は、単純に他の不動産会社がお休みなので物件紹介できる件数が少なくなるのでお休みにしている会社も多いです。
もちろん、どうしても水曜日に休まなければいけないわけではないので、年中無休の会社もありますね。
・「徒歩1分」って、何メートル?
不動産の広告に駅まで徒歩〇分! と記載されているのをよく見かけますが、これってどうやって計算しているの?
「本当に〇〇分で駅まで着くかな?」
「不動産屋が感覚で書いているんじゃないの?」
などと思われているかもしれませんが、
【不動産の表示に関する公正競争規約施行規則】で
「徒歩による所要時間は、道路距離80mにつき1分間を要するものとして算出した数値を表示すること」
と明確に決まっています。
細かい内容を書くと専門的になってしまうので、簡単に書くと
【昭和38年にルールを決めるとき、実際職員の女性がハイヒールを履いて歩いた時の分速が80mだったから
1分=80mに決まった】
正直、老若男女誰が歩いても、全員が同じ速度にはなりませんので、やはり気になる物件は、実際に現地を歩くことが大切です。今はGoogleやYahooの地図でも距離測定が出来るので距離も測りやすくなりました。
・新築っていつまでが新築?
不動産の広告で「新築住宅販売中!」というキャッチコピーがあります。
「いつからいつまでが新築」というのは正確にはあまり知られてないかもしれません。
国土交通省の【住宅の品質確保の促進等に関する法律 第2条2項】によると、新築住宅とは
「新たに建設された住宅でまだ人の居住の用に供したことのないもの(建設工事の完了の日から起算して1年を経過したものを除く)」
と、記載されています。 この文章だとちょっとわかりづらいですね。
簡単にいうと
【完成してから誰も入居しておらず、建築工事が完了してから1年未満の建物】
ちなみに1年とは【検査済証が発行された日から計算して1年】が1年間です。
完成して1度でも人が住むと中古物件になり新築物件という表示は使えません。
逆に入居が1年間ない状態で1年を超えてしまうと未入居物件という扱いになるのでこちらも新築物件という表示は出来なくなります。
・不動産広告はルールがあるの?
あります。
宅建業法及び不動産の表示に関する公正競争規約(表示規約)の2つのルールに従わないといけません。
様々なルールがありますが今日は、キャッチコピーについてお話しします。
【完璧】【万全】【格安】などの言葉は、合理的な根拠がない場合は使用が出来ません。
他にも沢山のワードがありますが禁止ワードを避け、尚且つ、お客様の目を引く広告を作成するのは写真撮影から始まり、かなりの時間がかかります。
不動産会社は様々な制約や、サイトの入力文字数の制限がある中で、お客様に【見学したい・この会社で話を聞いてみたい】と思って頂けるように様々な工夫をしています。
物件情報などを見るときは、そのあたりもぜひ楽しんで読んでみてください。