なんとなく耳にしたことがあるかもしれない、知らなくても困ることはないけれど、知っていると話のネタになる、ちょっとした不動産雑学その②です。
宅建業免許番号って何?
不動産の広告を見ていると、
「〇〇県知事(〇)第12345号」もしくは「国土交通大臣(〇)第12345号」という表記があります。
これは、不動産業者が宅建業を営むときに必要な免許の番号です。
自動車の運転免許証と同じで、一定の条件をクリアしないと免許を受けることが出来ません。
尚且つ、5年毎に更新をしないと宅建業を営めなくなります。
どうして、「〇〇県知事」と「国土交通大臣」の二種類の免許があるのか? をご紹介しますと……。
■県知事免許
福島県を例にあげると、「福島県にのみ」事務所を設置する場合には福島県知事の免許を受けます。
福島県内であれば、いくつ事務所を設けても知事免許でOKです。
■ 国土交通大臣免許
例えば、福島県と栃木県に事務所を設置しようとした場合に、国土交通大臣の免許を受けます。
2つ以上の県に事務所を設置する場合は国土交通大臣の免許を受けるということです。
もう少し説明すると、福島県で免許を受けていて栃木県でも新しく事務所を設置する場合には福島県知事経由で国土交通大臣に免許を申請します。(免許替えといいます)
カッコ内の数字の意味は?
何回、免許が更新されているかを表す数字になっています。1996年までは3年毎の更新でしたが、現在は5年毎の更新になっています。
つまり、数字が大きければ大きいほど、長く営業しているということが分かります。
※【補足】県知事免許から国土交通大臣免許に免許替えをすると、数字がリセットされるのでまた(1)からのスタートになります。
日本で一番古い不動産会社はどこ?
明治29年(1896年)に東京日本橋で設立された【東京建物株式会社】が日本で一番最初の不動産会社と言われています。
【東京建物株式会社】は住宅ローンがまだ無かった時代に住宅ローンの原型となる割賦販売方式で不動産売買を開始した会社とのことです。
不動産学部ってあるの?
日本で唯一、千葉県浦安市にある明海大学に不動産学部・不動産学科があります。
ここでは、
ビジネスコース/ファイナンスコース/デザインコース
の3つからコースを選択でき、専門的に不動産学を勉強できる4年制の大学です。
またこの大学は、宅地建物取引士の取得が進級要件となっています。
狭き門である宅地建物取引士の資格取得が進級要件の大学とは、卒業もなかなかに厳しそうですね。
不動産の仕事は、土地やお家の売買など大きな金額が動くお仕事ですし、しっかり知識を身に着けて臨まなければなければなりません。
また、お客様に寄り添って、よりよいご提案ができるように、弊社スタッフも研鑽の毎日です。